新10 1-
24:品川くじら < 9/10 2:44
アナル倶楽部(1)
高瀬瑞希が意識を取り戻したのは、やけに硬い感触のベッドの上だった。
「・・・い・・・頭が・・痛い・・・」何故か頭痛がした。
虚ろな目線で周囲を見渡すと、ここが自分の記憶に無い場所である事がすぐに判った。
薄暗い部屋の中に様々な機械らしきものが置かれていて、壁や天井は殺風景な打ちっ放しコンクリートだった。
瑞希は肩の筋肉がおかしな方向へ捻じ曲げられているのに気が付き、腕を伸ばそうとした。
が、腕はビクともしない。慌てて右腕の方を見ると、「く」の字型に曲げられた姿勢で手首を革の手枷で
固定されており、手枷は自分の寝ているベッドに接続されているらしい事が判って来た。
「・・え・・・何これ・・・」異変に慌てた瑞希は次に足を動かそうとした。が、やはり動かない。
足の方を見ると膝が高々と上げられ、膝から先の部分は台の様なものに乗せられて固定されているようだ。
さらに意識を失う前に着ていたはずの衣服も見当たらず、胸には白いブラジャーが覆っているだけである。
「い・・いや・・・私、何をされたの・・・」赤面しながら呟く瑞希に、謎の声が答えた。
「何もされてはいないさ・・・。総てはこれから始まるんだ。」男の声だった。
声の主はベッドの後ろ側から瑞希の正面へ回り込んできた。目と口の部分だけ穴が開いた覆面を被った
筋肉質の身体をした男だった。「アナル倶楽部へ、ようこそ高瀬瑞希。」男がニヤリと笑う。
「あ、あんたねぇ・・自分のやってる事が判ってるの!?これ犯罪でしょ!?」
瑞希は猛然と相手に抗議した。
「君こそ自分の立場というものが判っていないのではないかね?」覆面男は悠然と壁まで歩み寄ると、
照明のスイッチを入れる。
すると瑞希の乗せられているベッドの真正面に巨大な鏡があり、自分の姿を映し出したので彼女は始めて
自分が下着姿のまま、産婦人科にあるような開脚台付きの椅子に拘束されている事を知った。
「わ、私をどうするつもりなのよ・・・犯すつもりね!?このひきょーもの!!」
羞恥心から混乱した瑞希は覆面男に喚き散らす。
が、「我々はアナリスト。前の穴に興味は無いな。」という冷静な反応が返ってきて彼女は面食らった。
(2)へ続く

ir ver 1.0 beta2.2 (03/10/22)