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363:品川くじら 8/28 3:1
湯けむりレズリング(35)<邂逅の章>
環の左腕がハルヒの背中に廻されるのと、ほぼ同じタイミングでハルヒは右腋を閉め、環の左腕の動きを封じる。
(!、動きを読まれていた!?くっ、ここで弱気に出たら主導権を奪われてしまう・・・。)
心中に沸き起こる不安を打ち消すかのように環は前へ出て、さらに距離を詰めた。
が、ハルヒとて考えも無く動いているわけでは無い。
乱戦の中で動作に隙を生じた環の右腋の下から、こっそり手を廻している。
押しの体勢へ持ち込みたい環は右手でハルヒの内腿を撫で上げる作戦に出た。
人差し指、中指、薬指の3本を筆先のように使って陰部に近い敏感な部位を愛撫されたハルヒは
まるで微弱な電流が流れたかのような感蝕を覚え、体をピクリと震わせるのだ。
弱点を発見したと考えた環は、さらに内腿を撫で回してハルヒを攻めようとしたが、ここで腋の下に
違和感を感じ、初めてハルヒの左腕を認識した。
(しまっ!・・・これは!!)
慌てる環だが、時すでに遅し。
ハルヒの左手は環のブラジャーのホックを弾き、支えを肩紐だけにしてしまったのだ。
体勢を立て直そうとステップバックで後退する環。
それを見計らっていたかのように、ハルヒは閉めていた右腋を開放し、左腕を環の体から放した。
すると相手の体に絡める部分を失った環の体はバランスを崩して後へ倒れ込む。
さすがに臀部からの着地で完全な転倒は防いだが、そこへハルヒが圧(の)し掛かってくる。
体をかわすより正面からのつかみ合いを選んだ環は大きく腕を振り上げた。
だがハルヒの目論見は環とのつかみ合いでは無い。
腕を振り上げた事で大きく隙の出来た環の胸の前面に腕を伸ばしブラジャーを引き剥がす。
(36)へ続く

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