新10 1-
2:品川くじら < 8/29 1:7
邪神の復活びん(1)<<夏休み子供大会>>
それが恐ろしい事件の始まりだとは誰にも判りませんでした。
でも心無い悪戯が原因で始まってしまったの。
ある月夜の晩、れんタンの実家のお寺の裏山に、肝試しの為に町の若者が集まりました。
もちろん和尚さんには内緒です。
肝試しは男女のペアで行われて、それはそれは盛り上がりました。
(怖がって抱きつく女の子に鼻の下を伸ばす男の子。当然盛り上がりますね。)
中には何人か女の子とペアに成れなかった男の子達がいて、盛り上がっているカップルを横目で睨み
ながら、八つ当たりできる対象を探したの。
その時、裏山の洞窟の入口に古い石の扉を見つけ、何かを封印するように書かれていた梵字(サン
スクリット文字)を面白半分に掻き消してしまいました。
その場では何も起こらなかったので、若者達は安心して仲間と一緒に街へ帰っていきました。
ところが扉の遥か奥の地底で封印されていた何者かが目覚め、蠢動を始めていたのです。
草木も眠る丑三つ時、梵字の呪力を失った石の扉をこじ開ける音が不気味に響きます。
しかし和尚さんもれんタンも眠っていて気が付くことはありませんでした。
洞窟から這い出した巨大な影は人の気配を求めて山を降りていきます。
さあ、大変!これから何が起きるのかしら。
翌朝、和尚さんが裏山へ見回りに行くと、巨大な何かが墓石を倒しながら移動した跡を見つけました。
不吉な予感を覚えて洞窟を見に行くと、普通では動かない重い石の扉が開かれ、封じ込められていた
ものが出て行った事が判ったの。
その頃、夏休みで朝から川へ泳ぎに来ていたあろえは、スクール水着に着替えて川の水に足を浸していました。
「川の水が冷たくて気持ちいい〜」あろえはバシャバシャと足踏みして水を跳ね上げました。
その音に反応したのか、川の中で何かが、あろえの方に視線を向けました。
それに気付かないあろえは少しづつ深い方へ移動します。
(2)へ続く

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