新10 1-
11:品川くじら < 8/30 2:56
邪神の復活びん(9)<<夏休み子供大会>>
トイレに行ったまま帰って来ないくぬぎタンを心配して、クラスメイトが探しに行くと、シャワー室の
床の上で荒々しく呼吸しながら泣きじゃくるくぬぎタンの姿を見つけました。
床一面には処女の血が滲んでいます。驚いたクラスメイトが先生を呼びに行き、大騒ぎになりました。
それから学校の出入り口が封鎖され、犯人探しが行われましたが、それらしい姿は誰にも目撃されて
いませんでした。
くぬぎタンは先生からの事情聴取に触手を持った怪物の存在を訴えましたが、信じてくれません。
それ程大きな生き物なら、出入りするのにドアを通らなければならず、事件の起きた時間帯に何かが
シャワー室のドアを開けて出て行った目撃者がいないというのが理由でした。
ここでも先入観によって事実が否定され、新たな被害の発生を食い止めるのを阻害してしまいました。
それから、くぬぎタンはお家の馬車で帰っていきましたが、街中が先日のあろえの被害に続く姿無き
変質者の話題で持ち切りでした。
その噂話は、街に働きに来ていたチクたんの耳にも入りました。
(学校の密室で女の子が犯された?・・・まるで忍者みたいな犯人なのかなぁ・・気をつけよう・・・)
仕事を早々と切り上げると、日の在る内に家に帰っていきます。
(そうだ・・今度、びんちょうタンにも教えておこう・・・)
お友達思いなのね、チクたん。
その頃、レンたんの実家のお寺では、住職が古い文献を読み漁り、復活した邪神への対策を考えていました。
「え〜、『その異神(まつがみ)、くとるふの類也、巧みに水を操るを性分とせり。』か・・・。
くとるふ?・・・クトゥルーか・・・これはえらい事になったぞ・・・ええと、続き、続き。
『槍、刀にても突き、斬ることあたわず。』・・・つまり、物理的に退治する事は出来ないというのか・・・
ピストルでも駄目かのぅ・・・」対策が思いつかず考え込む住職。
その頭を抱える住職を物陰からじっと見ているレンたん。
何か考えがあるのかしら・・・。
(10)へ続く

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