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281:名無しさん@はにゃ〜ん 9/2 23:2
まどか☆マギカif...Y(150)
キュウべぇは女神まどかを見ながら考えた。
(魔法少女も、魔法使いも報われる世界ねぇ・・・魔法少女にとって自分達を襲う魔法使いの存在は災厄以外の何者でもないし、
魔法使いにとっては魔法少女が唯一性欲を満たす存在だ。つまり両者の要求を並立させる事は無理なんだけどねぇ・・・。
それに気づかないまま世界を繰り返し続ける女神なんて迷惑なだけだと思わないかな?鹿目まどか。
まさしく『地獄への道は善意で敷かれている』という言葉どおりじゃないか。
ボクに取っては精神エネルギーを無限に採取できる、おいしい話だけど。)
だが女神まどかの理想が作り出した世界は動き出してしまっているのだ。
その世界の中で暁美ほむらは仲間の魔法少女達と合流し、襲い来る魔法使い達と戦い続ける。
仲間が凌辱され、敵を倒していく戦いの日々が続く。
戦いの合間に空を見上げて、ほむらは想う。
(まどか、貴女はこの世界の神になったのね。私はいつか貴女と再会したい。愛してるわ・・・。)
如何なる手段なら果たせるのか、ほむら自身にも見当が付かない望みではあるが、諦めようとはしない。
「ほむら!いつかは今じゃないよ。今は目の前の事に集中するんだ!」
不意に千歳ゆまの声がして我に還る、ほむら。
ゆまの言葉が意味するのは魔法少女達が隠れている廃墟に近付いて来る敵に目を向けろという意味らしい。
魔王を頂点とする魔法使いの組織が作り上げた巨大兵器が荒野に砂塵を巻いて迫ってきていた。
「行くわよ!みんな!!」
巴マミの号令で戦闘態勢に入る魔法少女達。
やがて女神まどかが自身の過ちに気付く事はあるのか、魔法少女達が救われる事はあるのか。
総ては神のみぞ知るとしか言い様が無かった。
<まどか☆マギカif...シリーズ・完>
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