新10 1-
278:名無しさん@はにゃ〜ん 9/2 15:54
まどか☆マギカif...Y(147)
佐倉杏子が捕らえられた世界線を変える為、街を走り回る暁美ほむら。
当の杏子は午後3時半過ぎにホテルのベッドから起き出し、生業で稼ぐ為にメイクと着替えを済ませると、
4時過ぎ、夕暮れの街へ出て行く。
客待ちの為、まず近くのマンガ喫茶に向かう杏子。
その姿を偶然にも捉えた、ほむらは杏子に駆け寄る。
「佐倉杏子!貴女、敵に狙われてるのよ!?何故、むやみに街を歩くの!?」
詰め寄る、ほむらに曖昧な笑いを浮かべて応える杏子。
「何故って、金をかせがなけりゃ敵がどうこうより以前に生活出来ないだろうが。」
「呆れた。貴女が魔王に捕まった所為で少し未来のマミ達が大変な目に遭ってるのに!」
激昂して抗議する、ほむら。
「私の商売を邪魔するなよ!」
杏子は踵を返して、ほむらを避け、他所へ行こうとした。
(こうなれば非常手段しかないわ・・・。)
ほむらは時間停止の魔法を使って、杏子の動きを止め、その間に麻酔薬を注射してしまう。
時間停止が解けて数秒後、杏子は眩暈を感じてうずくまり、そのまま地面に倒れ込む。
昏睡した杏子の体を担いで物陰へ運ぶ、ほむら。
(少なくともこれで初日の歴史は書き換えたわね・・・。)
確かに行方不明になった杏子を探しに出かけた、ゆまが囚われるシナリオへの道は塞がれた。
後はマミ達と連絡を取り、魔法使いに先手を許さぬ方向へ導く事で悲劇を防げると、ほむらは想う。
しかし同じ時間軸で違う結果が発生した事で不測の事態が起きつつあったのだ。
(148)へ続く

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